データを届けるインターネット層
勉強記録
現在、ネットワークの勉強をしています。
今回はインターネット層について勉強しました。
インターネット層は宛先のコンピューターまでデータを届ける役割をしています。
インターネット層がどうやって宛先を間違えずにデータを届けることができているのかについてまとめました。
勉強に使用している本はこちらです!
イラスト図解で、前ページフルカラーなのでネットワークの仕組みがとても理解しやすいです!
インターネット層は前回まで勉強していたトランスポート層の下にある層です。
TCP/IPの階層モデルについてはこちらの記事にまとめています。
programming-kanamama.hatenablog.com
なぜインターネット層はデータを届けることができるのか
インターネット層はIPアドレスという重複しない識別番号を頼りにデータを届けています。
IPアドレスはよく住所などに例えられますが、実際には地理的な位置は関係なく、ネットワーク単位で割り当てられます。
IPアドレスを頼りにデータを届けるためにルーターというネットワーク機器が、ネットワーク同士をつなげています。
ルーターはネットワーク同士を繋げ、宛先までの経路を調べて隣接するルーターにデータを転送していきます。(ルーティング)
IPv4とIPv6
IPv4は現在主に使われているインターネット層のプロトコルです。
IPv4パケットにはIPヘッダーがあって、トランスポート層から受け取ったデータにIPヘッダーを付けます。
IPヘッダーには、送り元と宛先のコンピューターのIPアドレスや、バケット全体の長さなどの様々なデータが含まれています。
生存期間
IPパケットには生存期間(TTL)が決まっています。
これにより、もし宛先のコンピューターが存在しなかったり、経路が見つからなかったとしても、到着しないパケットがいつまでもネットワーク内に残って混雑の原因になってしまうことを防ぎます。
プライベートIPアドレスとグローバルIPアドレス
IPアドレスにはプライベートIPアドレスと、グローバルIPアドレスの2種類があります。
プライベートIPアドレス
オフィス内や家庭内などの組織内でのみ使用できるIPアドレスです。
同じネットワーク内では重複して使うことはできませんが、他のネットワークであれば重複しても大丈夫です。
そのままではインターネットとは通信できないので、アドレス変換技術などでグローバルIPを持つ機器に中継してもらうことで、インターネット通信が可能になります。
グローバルIPアドレス
インターネットに接続する機器が使用できるIPアドレスです。
グローバルIPアドレスはインターネット内で重複してはいけないので、IPアドレスの管理団体(インターネットレジストリ)によって管理されています。
(グローバルIPアドレスが重複してしまうと、データの届け先が分からなくなってしまいます)
インターネットレジストリからプロバイダにグルーバルIPアドレスが割り当てられており、企業や家庭ではそのIPアドレスをプロバイダから貸し出してもらい、インターネット通信を行います。